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犬、とりわけ若犬が、必ずしも自分自身を上手に落ち着かせることができるわけではないというのは、周知の事実です。遊びの後に興奮しすぎてしまったり、飼い主の気を引こうとして甘噛みや無駄吠えをしたり、あるいはリードをつけようとしている最中に飛び跳ねて暴れ回ったり……。過度な興奮行動は、実に様々な形で現れます。 その解決策は、興奮そのものを罰することではなく、興奮した行動の代わりに「礼儀正しい行動」をとるよう犬に教え込むことです。これからご紹介する3つのしつけテクニックは、愛犬が自らクールダウンできるようになるためのものです。 何かを求める時は、必ず「お願い」をさせる 犬にとっての「お願い」にあたる万能の合図、それが「お座り(Sit)」です。犬が何かを欲しがる時はいつでも、まず「お座り」をしなければ手に入らない、というルールを教え込みましょう。これによって、たとえ興奮していたり欲求不満を感じていたりする時であっても、自分の衝動をコントロールする力が養われます。まずは、愛犬が日々の生活の中で飼い主に求めている物事のリストを作成してみましょう。私たちはこれらを「ライフ・リワード(生活の中のご褒美)」と呼んでいます(本記事の末尾にある動画もご参照ください)。リストには、次のような項目が含まれるかもしれません。 • リードをつけてもらうこと • 外に出るためにドアを開けてもらうこと • フェッチ(ボール投げ)や綱引きなどの遊び • 食事 • ソファやベッドで飼い主と一緒に過ごす許可をもらうこと これらの「ライフ・リワード」を犬に与えようとする時はいつでも、まず一度だけ「お座り」の合図を出し、犬がお尻を地面につけるまでじっと待ちます。 もし、最初の合図で座らなかったらどうすればよいでしょうか? その場合は、「座らなければ、ご褒美はなし」です。一度犬から顔を背けて深呼吸を数回行い、再び犬の方を向いて、もう一度合図を出します。リードをつけてもらうため、食事のため、あるいはその他の「ライフ・リワード」のために犬が「お座り」をしたその瞬間に、間髪入れずにご褒美を与えてください。「いい子だね!」と褒めてあげましょう。愛犬がどのような状況下でも真に礼儀正しく振る舞えるようになるためには、犬が何かを欲しがるたびに、そしてその都度必ず、このしつけの戦略を徹底して実践することが重要です。 「プレイス(Place)」
「プレイス(Place)」という合図は、「自分のマット(指定の場所)に行き、私が解除の合図を出すまでそこで待機していなさい」という意味を持ちます。もし愛犬に、人への飛びつき、ドアから飛び出して脱走しようとする「ドアダッシュ」、飼い主の足元をうろうろして邪魔をする、あるいはキッチンのカウンターに前足をかけて食べ物を物色する「カウンターサーフィン」といった癖がある場合、「プレイス」の合図を使うことで、愛犬を危険から遠ざけ、安全な場所に留めておくことができます。私の自宅では、次のような場面でこの合図(キュー)を使っています。 • 料理をしているとき • 家族で食卓を囲んで食事をしているとき • 犬があまり得意ではない来客があったとき • 来客や荷物の配達などでドアを開けるとき 「プレース(Place)」の基本的な動作を教えるには、愛犬がその上で伏せをするためのマット、ベッド、あるいはタオルなどを一つ選びましょう。以下の手順でトレーニングを進めてください。 1. 「プレース」と言いながら、マットを指差すか、おやつなどで誘導して愛犬をマットの上に乗せます。 2. 4本の足すべてがマットの上に乗ったら、「伏せ」の指示を出します。 3. 愛犬がマットの上で伏せをしている間、3秒間待ってから、前足の間に向けてマットの上におやつを落として与えます。この「待つ→おやつを与える」という一連の動作を繰り返します。 4. 数回おやつを与えたら、「OK」と言ってマットから降りることを許可し、解放します。 5. 愛犬の習熟度が上がってきたら、おやつを与えるまでの待ち時間を徐々に長くしていきます。こうすることで、愛犬の衝動をコントロールする能力が養われ、より長い時間マットの上に留まっていられるようになります。 リラクゼーション・プロトコル カレン・オーバーオール博士は、飼い主がその場を離れたり、ドアを開けて来客対応をしたり、あるいは愛犬にとって刺激的で興奮しやすい様々な活動を行ったりする際にも、愛犬が落ち着いていられるように教えるための、実践的なプログラムを考案しました。このプログラムは、こちらから無料で読むことができます! 「リラクゼーション・プロトコル」は全15日間のプログラムですが、愛犬のペースに合わせて進めることができます。このプログラムでは、長時間にわたって、あるいは飼い主との距離が離れていても、さらには周囲に気が散るような刺激(誘惑)がある状況下でも、愛犬が衝動をコントロールし続ける能力をどのように構築していくかについて、非常に具体的かつ詳細な手順が示されています。オーバーオール博士は、経験豊富なプロのトレーナーだけでなく、一般の飼い主の方でも誰でも実践できるよう、分かりやすい内容でこのプロトコルを執筆しました。 「落ち着いてリラックスする術を身につけること」は、犬が生きていく上で習得すべき最も重要なライフスキル(生活能力)の一つです。愛犬が日々の生活の中で出会うあらゆる物や人に対して、礼儀正しく振る舞えるように教えるために時間を投資すれば、その努力は必ず大きな成果となって飼い主の元に返ってくることでしょう。
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Authorケイトは認定ドッグトレーナーおよび認定犬行動スペシャリストであり、これまでに3冊の著書で受賞歴を持つ作家でもあります。彼女はニューヨーク市近郊にて、「High Ten Dog Training」を経営しています。 Archives
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